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2 分かれ道

Auteur: 鈴田在可
last update Date de publication: 2026-04-29 10:26:30

 レインが雄を引き抜き、脱力して脚を開いたままのヴィクトリアを置いてベッドから離れていく。言いようのない寂しさが募った。

 レインはすぐに戻ってきて、ヴィクトリアの股関あたりをハンカチでぬぐい、体を清めてくれた。それから猿ぐつわを外して、ヴィクトリアに粉薬と水を寄越してきた。

 レインは避妊薬だと言った。

 さっき中に出してしまったから、子供が出来ることを恐れたのだろう。獣人と子供を作ったことがわかれば死罪だ。

 ヴィクトリアは言われるがままその薬を飲んだ。

「媚薬入りだけどね」

 と付け加えられたのは、飲んでしまった後だった。

 呆気に取られる中、水の入ったコップを奪われて、レインに押し倒される。レインがまた猿ぐつわをしようとしてきたが、ヴィクトリアはそれを止めた。

「ねえ、それやめて。そんなものしなくても私は大丈夫。枷も全部取って。もう逃げないから」

「駄目だよ。ヴィクトリアが俺のことを番だってちゃんと思い知るまでは。もっとヴィクトリアの体に俺を馴染ませないと安心できない。だって、君は嘘をつくから」

 抵抗したが、体の自由が効かない薬の効果は持続中で、また口の中にタオルを押し込め
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  • 獣人姫は逃げまくる~箱入りな魔性獣人姫は初恋の人と初彼と幼馴染と義父に手籠めにされかけて逃げた後その中の一人と番になる~   7 孕め

     ベッドの上で、裸になった二人が絡み合う。「もうっ…… いいからぁっ…… 挿れてっ……」 リュージュはずっとヴィクトリアの全身への愛撫を続けるばかりで、なかなか結合してくれなかった。 リュージュがヴィクトリアの股の間に男根を当ててきても、割れ目やクリトリスを擦り立てるだけで、一番欲しい場所にはもらえない。 「ああ、そうだな……」 ヴィクトリアの懇願を受けたリュージュは、彼女の胸の先端から唇を離して了承したようなことを言うが、すぐにまたピンと勃った胸の先をねぶり始めて、膣に挿入している指を動かし、赤く色づいて膨らんだ淫芽を虐めてくる。「愛してるよ、ヴィクトリア」「ああ! ああーーっ!」 リュージュに愛を囁かれて胸がいっぱいになったヴィクトリアは、それだけで腰をカクカク揺らしながら、本日何度目かわからない絶頂を果たした。 絶頂から降りてきて激しく呼吸を繰り返すヴィクトリアの耳に、リュージュが膣から指を引き抜くクチャッという音が聞こえた。 下を見れば、脱力しているヴィクトリアの股間に唇を近づけようとするリュージュがいた。 この絶頂地獄はどこまで続くのだろうと思ったヴィクトリアは、今度は泣きながら懇願した。「挿れてぇっ! 早く突いてっ! 奥まで埋めてぇっ!」 恥ずかしいという感情は既に消え去っていて、ヴィクトリアは自分の手で秘裂を開くと、リュージュの目前にすべてを曝け出した。「……本当にいいか? 今日ヤったら子どもができるぞ」 クンニを直前で止めたリュージュは、行為前にも確認したことを再びたずねて来た。 もしかしたらリュージュも、本当は子供を作ることに少しためらいがあるのかもしれない。「いいの! 欲しいの! 赤ちゃんください!」「わかった。いくぞ」 決意したのだろうリュージュはそう言うと、ヴィクトリアの脚の間に体を滑り込ませた。 リュージュはヴィクトリアが広げたままの膣口に先

  • 獣人姫は逃げまくる~箱入りな魔性獣人姫は初恋の人と初彼と幼馴染と義父に手籠めにされかけて逃げた後その中の一人と番になる~   6 リュージュの懸念 2

    「お前、やっぱり…… レイン――」「そんなことないわ!」 リュージュの口から「レイン」の名前が出た途端、ヴィクトリアは話を遮るようにすかさず口を開いた。「私が愛してるのはリュージュだけよ! リュージュ以外の人には、抱きしめられるのもキスされるのも無理だったもの!」「無理だった、なんて、経験してきたような口振りだな?」 リュージュがいぶかしげな表情で言うのを受けて、ヴィクトリアは動悸を感じた。(今日のリュージュは冴えてるわね!) 夢の中に現れたレインは怖い顔をしていて、なのに、ヴィクトリアを抱きしめてキスしようとしてきた。「ゆ、夢の中の話よ? 夢の中でレインが襲いかかってきて、抱きついてキスしようとしてきたけど、腕を振り払ってすぐに逃げたから、何もされてないわ」 そしてその後追いかけっこが始まったが、撒いてやった。夢の中の話だが。「お前がレインじゃなくて俺を一番に愛してくれているのはわかってるよ。 実はさっきお前に『愛してる』って言われるまでは、もしかしたら『番の呪い』が解けてないんじゃないかって、心配になってたけど…… なあ、一番最初に俺と体を繋げた時に、頭の中で『カチカチカチ』って音がしなかったか?」「そういえば…… そんな音がしていたわ」 ヴィクトリアの答えを聞いたリュージュはうなずいた。「俺にも鳴ったよ。その音は番を得た時に自分の頭の中だけで鳴るらしい。相手と番になったことを示す印みたいなもんだ。 でも、中には体を繋げても音がしないこともあるって聞いたことがあったから、ちょっと心配になってた」「そうなのね……」 母を思春期前に亡くして、里の交友関係も狭かったヴィクトリアは、そんな話は誰からも聞いたことがなかったし、本で読んだこともなかった。 ヴィクトリアはふと、『番になる音』が鳴る前に、ガラスが割れるような音を聞いていたことも思い出した。(もしか

  • 獣人姫は逃げまくる~箱入りな魔性獣人姫は初恋の人と初彼と幼馴染と義父に手籠めにされかけて逃げた後その中の一人と番になる~   5 リュージュの懸念 1

     脱衣所でリュージュに体や髪の毛を拭いてもらう。 振動が伝わりプルプル揺れる乳房をリュージュが食い入るように見ていたので、揉まれたり食べられたりするのだろうかと思ったが、タオル越しに触れる以外でリュージュが何かをしてくることはなかった。 リュージュは服が濡れてしまったので自分も風呂に入ると言い、浴室に消えていった。ヴィクトリアは脱衣所にリュージュがあらかじめ置いていた服に着替えた後、リビングに向かった。 リュージュが作ってくれた鍋料理を台所に持ち込んで温め直す。お腹はペコペコだったが、リュージュが来てから一緒に食べようと思った。 鍋の火を止め、ソファに座って休憩していると、それほど時間も置かずにリュージュが現れた。「なんだ、先に食べていてよかったのに」「一緒に食べたかったの。それに臨時集会のことも気になるし、食べながら話を聞こうかなって思って。リュージュの話って集会のことよね?」「えーっと…… まあ、それもある……」 リュージュの返事はどこか歯切れが悪かったが、ヴィクトリアが肉料理を皿に盛りつけようとすると、リュージュもそばに寄って来て、二人で仲よく食事の準備をした。 ****** リュージュによれば、やはりシドの処刑は予定通り執行されたそうだ。 そのことを聞いた瞬間にヴィクトリアは目を伏せてポロポロと涙を流した。 相向かいに座っていたリュージュは食事を止めて席を立つと、「大丈夫か」とヴィクトリアを抱きしめて、落ち着くまでそのままでいてくれた。 リュージュは涙こそ出さなかったが、ヴィクトリアに感化された様子で、少し目が赤くなっていた。 酷い父親だったが、リュージュにとっては実父であり、悼む気持ちはあるのだろう。「しょうがないよ。あいつは、それだけのことをしてきたんだから」 ヴィクトリアがひとしきり泣き、落ち着きを取り戻した頃に、リュージュが冷めてしまった料理を小鍋を使って温め直してくれた。食事を再

  • 獣人姫は逃げまくる~箱入りな魔性獣人姫は初恋の人と初彼と幼馴染と義父に手籠めにされかけて逃げた後その中の一人と番になる~   4 鉄格子の部屋

     少し時間を置いて、ヴィクトリアは館に戻った。周囲にシドの気配がないことを確認してから、一階の共同部屋へ立ち寄る。  共同部屋は館の住人ならば誰でも利用可能な広々とした部屋だ。その一角に布で幕が作られていた。 (誰かが泣いてる……) 「ほら、男の子が泣かないのよ」  優しく語りかける声も聞こえてきた。  近づくと、半分ほどしか閉まっていない幕の間から、濃い青色の髪を片側に編み込んだ十代後半ほどの女性が背を向け、ベッドに向かっているのが見えた。  薬師のサーシャだ。腰の辺りにリボンのついた薄紅色のワンピースと白いエプロンを身につけている。サーシャは、ベッドの上で上半身を起こした少年の

  • 獣人姫は逃げまくる~箱入りな魔性獣人姫は初恋の人と初彼と幼馴染と義父に手籠めにされかけて逃げた後その中の一人と番になる~   3 銃騎士隊

     ヴィクトリアは十四歳になった。  里は人間があまり寄りつかないよう、深い森の中を切り拓いた場所にある。  ヴィクトリアは里の端にある牧場近くの木陰に座り、本を読んでいた。傍らには他にも数冊置いてある。商人から買ったものだ。  ヴィクトリアはシドの住むレンガ造りの大きな族長の館に一部屋与えられてそこに住んでいた。シドのお手付きになった女たちも同様に一室与えられ、館の中でハーレムが形成されている。  館から外に出ていても、里の中にいるならばシドも追いかけて来ないので、気分転換に外で本を読んでいた。ばったり出くわすと捕まることもあるので、できるだけシドの視界には入らないように気をつけている

  • 獣人姫は逃げまくる~箱入りな魔性獣人姫は初恋の人と初彼と幼馴染と義父に手籠めにされかけて逃げた後その中の一人と番になる~   2 父からの執着

     母のように軟禁状態にされるのかと思ったが、そうはならなかった。けれど、遊び相手は制限されるようになった。  とにかく男の近くに寄るな触るなしゃべるなと言われた。「相手が子供だろうと男はダメだ」と。シドはお手付きにする女が多かったので、ヴィクトリア以外にも子供は複数いたが、兄弟ですらその対象だった。  そうなるとつき合う相手は女性のみとなるが、それはそれで問題ありだった。  人間の商人が時折物を売りに来るのだが、シドは宝石などの装飾品や衣服など一番質の良いものをヴィクトリアに買い与えようとする。  いらないと言うと睨まれるので、商人が来るたびに一つか二つ買ってもらっていたが、他の子は毎

  • 獣人姫は逃げまくる~箱入りな魔性獣人姫は初恋の人と初彼と幼馴染と義父に手籠めにされかけて逃げた後その中の一人と番になる~   《故郷編》1 地獄の始まり

     ヴィクトリアの幼い頃の記憶は、母に関するもので占められていた。  母は獣人で、とても綺麗な人だった。二人目の子が難産のうえ死産してしまい、そのせいで病弱になったと聞いていたけど、無関心な父――シド――と違い、優しくていつもヴィクトリアを気にかけてくれた。 『早く、逃げなさい』  それが母の口癖だった。母は鉄格子の窓と鍵が幾つも設置された部屋に閉じ込められて、シドが付き添う以外は外に出してもらえなかった。自分自身が自由になりたい願望もあったのかもしれないが、ことあるごとにヴィクトリアにそう語っていた。  ヴィクトリアはシドが母を絶対に逃さないだろうことをなんとなく感じていた。母を置いて

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